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やけどを負った妖精を助けるために、フェアリー・ドクターになる洗礼を受けることにした綾。 「洗礼」と言っても、百均で買ってきたラベンダーとサンダルウッドのお香を粉にして、自分のまわりに巻いて、野原にねそべっているだけなんだけど。「……おい。なに、ひとりで野っ原に大の字になって寝てんだよ」 やってきた中条がまいたのは……。ええ? 虹色の粉?
――きみの背中には羽がある―― 葉児の父親の言葉から、自分は妖精の子だと信じていた綾。だけど、葉児の父親の日記には「子どもにはみんな、希望や夢をかなえるための羽がある。心の羽をわすれないでほしい」と書かれていた。 「ヨウちゃんのお父さんは、たとえ話をしてくれただけ」気づきかけている真実に綾は気づきたくない。葉児に追い詰められて……。
晴れて念願の妖精となり、妖精の国に行こうとする綾。一方葉児は、綾を人間にもどすために、フェアリー・ドクターの薬に挑戦する。 慣れない薬づくりに苦戦しながらも作り終えた葉児が庭に出ると、綾を妖精たちが迎えに来ていた。 妖精の世界に行きたい綾に、綾を人間にもどしたい葉児が言ったこととは。
人間の世界がイヤになった綾は、妖精の姿で街をウロチョロ。 「人面蝶はっけ~ん!」 とつぜん頭の上にスーパーの袋がかぶさってきたかと思うと、綾は誠に捕まっていた。 誠の家に連れていかれて、鳥かごに入れられた綾は、これから誠に飼われるの?
秘密を抱えてカラにこもる葉児。書斎に忍び込んだ綾は、たくさんのフェアリードクターの薬を発見する。「あれって、戦闘準備だよねっ? ヨウちゃんはひとりで黒いタマゴを壊しに行くつもりなの?」 教えてもらえない綾は、ヘアベルの花に「身につけると、ウソがつけなくなる」という、フェアリー・ドクターの魔力をかける。
すれちがいが続く綾と葉児。 何があったのか教えてくれない葉児に、綾はヘアベルを使い、自白させてしまう。一度なくした信頼は、そう簡単には取りもどせない。それでも綾は葉児のために、怖さがやわらぐというお守り、「ネトルとヤロウのサシェ」をつくり、葉児に渡す。
「ピーターパン」の劇で、ウエンディ役をやることになった綾。主役のピーターパンは誠。葉児はフック船長。リンちゃんが書いた脚本に「ピーターパンがウエンディをお姫様抱っこ」と書いてあったから、たいへん! 綾をうまく抱っこできない誠の前に、葉児は腕を組んで仁王立ち。「……ふ~ん。誠って、そんなこともできねぇんだ?」
「ヨウちゃんの好きな人って、有香ちゃん!?」 誤解だとわかって、ホッとしたのも、つかの間。「話がある」と、綾に言い出す葉児。そのせいでまた「話の内容はなんだろう」と、気になってしまう綾。 恋にふりまわされる綾を誠は気づかい、「ピーターパン」の劇の最中に、アドリブで――。
つきあって、はじめてのクリスマス。それなのに誠の海賊ごっこに巻き込まれて、なかなかふたりきりになることができない綾と葉児。 ベイランドのそばの港で、やっとふたりで、プレゼント交換。 綾は手づくりのブックカバーを葉児にわたす。そして、葉児は……。